『わかりやすい刑罰のはなし

――死刑・懲役・罰金――』

関西大学出版部、2012年刊行
四六判、ソフトカバー、本文229頁
ISBN 978-4-87354-532-5
1,500円+税

 

【PV】

 

おかげさまで2刷になりました(2018年4月)。

〔目 次〕

第1章 刑罰を言い渡す手続きのはなし

 裁判官には「夜勤」がある

 検証と実況見分の違い

 起訴された人は「被告」なのか、「被告人」なのか

 保釈の保証金は有罪になると取られてしまうのか

 検察審査会は検察庁にあるのか

 検察審査会はなぜ作られたのか

 被告人が犯人に間違いないのに弁護人は必要なのか

 裁判の傍聴に行く前に

 裁判の傍聴をするときの気配り

 裁判の傍聴に行くと

 裁判官はなぜ選挙で決めないのか

 裁判員になれない法学部の教授も

 なかなか始まらないが、始まるととにかく忙しい裁判員の裁判

 裁判員の裁判では、これまでよりもかなり重い刑を言い渡してもよいのか

 

第2章 死刑のはなし

 永山基準はどのようにして生まれたのか

 被害者が1人だと死刑にならないのか

 反省すれば死刑から逃れられるのか

 計画性があろうがなかろうが、人を殺したのだから悪質ではないのか

 意外に多い少年に対する死刑

 光市事件の最高裁判所の判決

 光市事件の最高裁判所の判決はどこが異例なのか

 光市事件で高等裁判所が困ったこととは

 光市事件の最高裁判所の判決で死刑の基準は変わったのか

 死刑の言い渡しを受けた少年3人の共通点

 裁判員制度の実施で死刑の基準はどうなるのか

 死刑と懲役を一緒に言い渡せるのか

 最高裁判所で判決が出てもすぐには確定しない

 死刑にも時効があった

 無期懲役になると何年くらいで刑務所を出てくるのか

 終身刑を導入すると刑務所の職員はなぜ困るのか

 

第3章 懲役のはなし

 どこの刑務所に入るかはどう決まるのか

 受刑者の男女比

 禁錮刑の受刑者は働かなくてよいはずなのに

 少年刑務所には大人ばかり

 刑務所には「目安箱」がある

 刑務所のテレビ事情

 受刑者は刑務所から電話ができる

 受刑者の入浴は週に何回か

 刑務所の中に中学校がある

 刑務所の医療事情

 受刑者には刑務所で出産させない

 刑務所での子育て

 PFI刑務所は「民営」刑務所とどう違うのか

 PFI刑務所はこれまでの刑務所とどう違うのか

 懲役の受刑者は月にいくらもらえるか

 受刑者は原則週休2日

 「塀」の外に出る受刑者

 受刑者をどのように改善させるのか

 刑務所の見学に行くと

 弁護士は懲役の執行猶予を恐れる

 

第4章 罰金のはなし

 罰金と交通反則金はどう違うのか

 交通反則金が導入された理由

 万引きには罰金を言い渡せなかった

 罰金1万円と拘留29日はどちらが重いか

 罰金は相続されるか

 罰金に利息は付くのか

 お金持ちには高い罰金が望ましいのか

 罰金として支払われたお金はどうなるのか

 「1万円だけまず払ってください」と言われる理由

 罰金を払わないとどうなるのか